【コラム第106回】マレーシアを視察して

先月末JNB、日本ニュービジネス協議会連合会の視察団の団長として、発展著しいマレーシアを視察してまいりました。あらためてそのポテンシャルを感じると共に、イスラム圏におけるビジネスの特殊性と可能性を感じてまいりました。

マレーシアはASEAN諸国の中でも安定的に経済成長を遂げており、イスラム教を国教とするイスラム国家です。
今回まず訪れたのが「ハラルパーク」、すなわちハラル産業だけを集めた工業団地でした。ハラルというのは、イスラム法で合法的なものという意味で、主にイスラム法上で食べられるもののことを指します。
マレーシアには「ハラル認証制度」があり、とても厳格で理にかなった制度として国際的にも高い評価を受けています。この認証制度に従った輸出や飲食店などの経営は、イスラム圏内でのビジネスを図っていく上で大きな指針になりうると思いました。
ひとたびイスラム教徒になったら改宗は許されません。イスラム教徒は遠からず世界人口の4人に1人を占めるようになると言われています。つまりは大きなビジネスチャンスがイスラム圏にはあるわけです。どう対応していくかがとても重要になってくると今回の視察であらためて感じました。
首都クアラルンプールは開発がますます進んでいました。市内有数のショッピング施設「パビリオンクアランプール」は実に巨大な施設で、商業ゾーンとオフィス、居住区の一体開発が行われており、ビルとビルとを空中通路で連結するというどこか未来都市のような光景もありました。
マレー半島の最南端、シンガポールとジョホール海峡を挟んで対峙するジョホールバルは、3年前に訪れた時とは風景が一変していました。マングローブのジャングルを切り開き開発が進んでいました。将来的にはシンガポールから新幹線を乗り入れるということです。物価が安く、シンガポールから買い物に来る人も多いそうです。
ジョホールバルをアジアのドバイにしようという「イスカンダル計画」が国策で行われており、未来都市プロジェクトであるとマレーシアの人たちは目を輝かせて語っていました。
グローバル化が進んでいく世界で、ビジネスをしていくためには何が必要なのか。その答えへの一つの鍵を見た気がした今回のマレーシア視察でした。