【コラム第107回】新潟経済同友会20周年シンポジウム

私が筆頭代表幹事を務める新潟経済同友会が、今年20周年を迎えました。その記念シンポジウム「にいがたの経済力と文化力」がこのほど開かれ、私もパネラーの一人として参加し、発言してまいりました。

このシンポジウム、にいがた文化の記憶記念館館長の神林恒道さん、新潟日報社相談役の高橋道映さん、それに私の3人がパネラーとなったものです。

3人はそれぞれ歩んできた道も活動する世界も異なっています。アカデミックな世界を歩まれてきた神林さん、ジャーナリズムの世界で健筆をふるわれ新潟日報の経営にもあたってこられた高橋さん、そして経営者の一人として経済界に身を置く私。その3人が示し合わせたかのように口調を揃えたのが、まさに「個性ある地方の発展、活性化なくして日本の発展はない」ということでした。

神林さんは「幕末から明治にかけ、日本の発展を支えた人材を新潟県は輩出した。本県は草創期の日本経済をリードした2人の実業家、三井物産の創設者である益田孝と、大倉財閥の創設者・大倉喜八郎を輩出した。また、質の悪かった米と酒を県民の努力で最高のレベルにまで高め、王国をつくるに至った。新潟人のDNAには、未来を志向し改革する能力がある。」と述べ、新潟のポテンシャルを強調しました。

また高橋さんは「これまで新潟は、大震災や空襲の際に人材を東京に送り復興を支えてきた。いまの地方にはその力はなく、一極集中の総括を行わなければならない。今は地方が本当に自立できるチャンスであり、豊かな特色ある地方があってこそ、美しい日本が実現する。」と、地方の活性化の重要性を強調しました。

私は、新潟経済同友会の筆頭代表幹事という立場から、新潟経済同友会の行った「100年後に人口300万人を目指す」という提言の背景には、新潟が首都圏に近く、農業特区に指定され、国際輸出基地としてのポテンシャルがあることを説明しました。また、豊かな新潟の実現のためには、経済はもちろん、文化や医療、安全などが十分満たされていることが必要であること。住む人が幸福感を持ち、地域に住むことに誇りを持てるようにすることが大切であること。雇用の受け皿となる企業を増やすことが大切であること、などをお話しさせていただきました。

日本にとって、地方を元気にすることがいかに大切か。三者三様の表現でその必要性を強調したシンポジウムでした。