【コラム第108回】平成26年明和義人祭

新潟市の上古町で「明和義人祭」が行われました。

明和義人祭とは、18世紀半ばの江戸時代に、生活が困窮する町民が藩に代わり自らの手で町政を行った歴史上の出来事に基づく祭りです。リーダーとして町の為に働いた涌井藤四郎と岩船屋佐次兵衛は打ち首になりますが、二人の活躍は「明和義人」として古町芸妓の口伝により密かに街の誇るべき歴史として伝えられてきました。

明治時代に入りこの「明和義人」たちは、私が宮司を務める古町愛宕神社境内社、口之神社に祀られています。新潟で起きた、自主・自立の精神とエネルギーを象徴する明和義人の物語を現代に伝えていこうと始められたのがこの明和義人祭です。

今年も8月24日(日)に様々な催し事が盛大に行われ、新潟のまちに当時の活気がよみがえりました。その様子を写真でご紹介します。

たくさんの方が参加した明和神菓まき

 

神事・採火式

 

主役の3名(左から岩船屋佐次兵衛役:柳本雄司さん、涌井藤四郎役:平田誠市さん、お雪役:古町芸妓 初音さん)

江戸時代を彷彿とさせる明和義人行列

 

華やかな古町芸妓の舞

 

江戸時代の活気がよみがえる蜑の手振り