【コラム129】世界中の海を泳ぐ今代司酒造の「錦鯉」

私が代表を務めるNSGグループが支援する「今代司酒造」の販売する日本酒「錦鯉」が、世界各地で開催される国際デザインコンペティションで数々の賞をいただきました。これまでに昨年12月に香港で行われた「Design for Asia Awards」でブロンズ・アワードを受賞したのを皮切りに、ドイツ・ハノーファーの「iF DESIGN AWARD 2016」、イタリア・ミラノの「A’DESIGN AWARD」で”PLATINUM ”、アメリカ・ニューヨークの「THE ONE SHOW」で“GOLD pencil(金賞)”、イギリス・ロンドンの「D&AD Awards」で“Graphite Pencil(銀賞)”を受賞しました。どれも世界で権威あると言われているコンテストでの受賞です。また、デザインだけでなく酒質においても評価が高く、イギリス・ロンドンで行われているワインコンテスト「インターナショナル・ワイン・チャレンジ(IWC)」の日本酒部門で “銀メダル”を受賞しました。

この日本酒は、ボトルや専用の箱で錦鯉が悠然と泳ぐ姿を表現したものです。“錦鯉を観賞”することができる特徴的なデザインで、贈答品としてご利用いただく事が多い商品です。また、国内での需要だけでなく、香港やシンガポールなどへの輸出や、海外からの観光客がお土産として購入する機会も多いそうです。

今代司酒造は1767年に創業した新潟市にある老舗の酒蔵です。100%酒米だけを使用する純米酒にこだわって酒造りを行っていましたが、後継者に恵まれず2011年にNSGグループで事業を引き継ぎました。おむすび銀座十石や古町糀製造所を営む㈱和僑商店の傘下に入り、従来の酒蔵が持つ古き良きイメージを生かし、和モダンなイメージにリニューアルしました。地方の酒蔵の再生モデルとして注目を浴びています。

今代司酒造㈱の代表取締役社長を務めているのは田中洋介さん。30代の若手経営者です。田中社長は大手情報出版社で働いていましたが、転職してアルビレックス新潟シンガポールのクラブチームの運営に加わりました。海外でプロスポーツチームの運営や企画、マーケティングなどを経験した後、酒造りの道に飛び込んできた異色の経歴の持ち主です。田中社長は将来海外でも今代司のブランドを確立したいと語ります。海外での経験が、地方の酒蔵の経営に国際的な視点を加えたのではないかと思います。

おいしい水と米で造る新潟の日本酒は日本でもトップレベルで、ワインなどを含む世界の市場で十分勝負できます。「錦鯉」はそのチャンスを大きく広げる第一歩になりました。今代司酒造の造る日本酒が海外に広がることで、新潟の文化や風土、魅力を世界中に発信することにも貢献できることでしょう。今後の発展に大いに期待していただきたいと思います。         〆