【コラム131】サッカー”シンガポール代表チーム”が新潟へ来港

7月18日(月)から24日(日)にかけて、サッカーのシンガポール代表チームが新潟でトレーニングキャンプを行いました。その間、デンカスワンフィールドやアルビレッジでのトレーニングに加え、アルビレックス新潟やJAPANサッカーカレッジ、新潟医療福祉大学とトレーニングマッチを行いました。また、最終日にはアルビレックス新潟主催によるシンガポール代表歓迎交流パーティを行いました。交流パーティはシンガポール代表チーム及びアルビレックス新潟の選手と関係者や、シンガポール大使館ゴ・ウィミン所長や北窓新潟県副知事、渡邊聖籠町長、新潟県サッカー協会柄沢会長をはじめ大変多くの方々からご来場いただきました。

このキャンプは日本・シンガポール外交関係樹立50周年事業にも位置づけられた事業です。アルビレックス新潟にとっても今年はクラブ創設20周年という記念すべき年です。アルビレックス新潟とシンガポール代表の試合は、その2つを記念した国際親善トレーニングマッチとしてデンカビックスワンスタジアムで開催しました。サポーターの皆さんに無料で開放し、約3000人の皆さまから観戦いただきました。

シンガポールの代表チームが新潟でキャンプを行い、アルビレックス新潟と国際親善試合を行うことになったきっかけは二つあります。一つは、アルビレックス新潟の下部組織である「アルビレックス新潟シンガポール」が13年前よりシンガポールのプロリーグ“Sリーグ”に参戦し、アルビレックス新潟シンガポールの是永社長とシンガポール代表監督のサンドラム氏のご縁があること。もう一つは、アルビレックス新潟の吉田監督が現役の時に、サンドラム氏が選手兼監督として率いるジュロンFCというチームでプレイしていた時期があるというご縁です。こうしたご縁でこの度のトレーニングキャンプが実現し、シンガポールと新潟、日本の交流事業にまで発展しました。

アルビレックス新潟シンガポールは2004年、アルビレックス新潟がJ1に昇格した年に創設し、日本の若手サッカー選手が国際的な舞台で経験をする機会の一つとしてシンガポールのSリーグに参戦しました。今では現地シンガポールの皆さまに支えていただき、13シーズン目を迎え、昨年はシンガポール国内の2つのタイトルを獲得し、今年もリーグのトップを走っています。アルビレックス新潟シンガポールの活躍により、アジア有数の国際都市シンガポールで「新潟」は大変馴染み深い都市として認識されています。

また、地域でも活動の幅を広げ、シンガポール政府が表彰するPEOPLE’S ASSOCIATION COMMUNITY SPIRIT AWARDSを受賞しました。この賞はシンガポールにおいて顕著な地域・社会貢献活動をしたと認められる団体を表彰するもので、ホームスタジアムで行う試合の来場者収入の一部を、ホームタウンに寄付し、地域の子ども達のサッカー技術の向上と、サッカーを通じた人間形成を目的とした取組を行っていることが評価されました。海外資本の会社がこの賞を受賞することは大変稀なことです。

アルビレックス新潟シンガポールは理念の一つに「日本とシンガポールの『架け橋』となる」事を掲げています。今回新潟でキャンプを行ったシンガポール代表の方々は新潟でのキャンプに大変満足し、「また新潟に来たい」と言ってくれています。アルビレックス新潟シンガポールの現地での活動によって、シンガポールと新潟、日本がつながりました。今回のシンガポール代表の新潟でのキャンプを通じた交流によって、微力ではありますが日本とシンガポールの友好関係をさらに深めることの一助となれたのではないかと思います。これを契機に新潟シンガポール協会の立ち上げを新潟県内の関係者に呼びかけて参りたいと思います。                                   〆