【コラム133】新潟アルビレックスBBの新たな船出~Bリーグ開幕~

プロバスケットボールリーグ“Bリーグ”が開幕しました。新潟アルビレックスBBは、Bリーグ1部のB1に所属しています。これから来年5月までシーズンを通して白熱した試合が展開されることでしょう。

昨シーズンまで、バスケットボール界は実業団中心のNBLと地域密着のプロリーグであるbjリーグとが並立している状況でした。以前バスケットボールリーグは実業団チーム中心でしたが、地域密着型の新しい理念を掲げたアルビBBなどが中心となって、2005年にbjリーグを新たに発足させました。その後bjリーグ、NBL共にそれぞれの発展を遂げますが、トップリーグが国内に2つある状況は諸外国からは理解されず、国際バスケットボール連盟から日本代表チームの国際試合の出場停止という厳しい措置を受けました。その状況を打開するため、新しいプロリーグ“Bリーグ”が発足したのです。

アルビBBがB1に決定するまでの道のりは平坦ではありませんでした。2015年7月にB1に所属するチームが一部発表されましたが、当初アルビBBの名前はありませんでした。B1に入れないかも知れない危機感がチームに生まれました。この時アルビBBは、B1所属を求める署名活動を行いましたが、わずか2週間で2万5000人を超える方々が署名に協力してくれました。1か月後の2015年8月、所属チームの追加発表ではアルビBBの名前が読み上げられました。地域全体でアルビBBを応援していることが後押しとなったのです。

今季、アルビBBは、Bリーグ発足を機にホームタウンを長岡に移しました。B1に入るためには5000人以上を収容できるアリーナが必要ですが、長岡市がアオーレ長岡の席を増やし、条件を満たしてくれました。駅と直結して屋根付き広場と一体で使えるアオーレ長岡は全国から注目されるアリーナで、地方のホームタウンのモデルにもなるでしょう。他にも長岡市は、バスケのルールや魅力をまとめた冊子の作成や3人制のバスケコートの設置など、長岡を「バスケのまち」として盛り上げようとしてくれています。アルビBBの選手も、小学校の朝の挨拶運動に参加するなど地域の皆さんと積極的に交流を行っています。プロ選手が身近な存在になることで、地域の皆さんは熱烈なブースターとなってチームを応援し、選手は応援に応えさらにエキサイティングなプレーを見せてくれることでしょう。そして、アルビBBの活躍は家庭や職場、友人同士など地域の中で話題を提供し、交流を生み、地域を活気づけてくれることでしょう。

今年のプロ野球では市民球団として知られる広島カープが先日セ・リーグ優勝を成し遂げ、広島が湧きました。「おらがチーム」の優勝とはこれだけ地域に元気をもたらすのだと改めて感じたものです。次はアルビBBの番です。新潟は元々バスケ王国と呼ばれるほどバスケの盛んな土地柄です。アルビBBの活躍が、必ずや長岡にそして新潟全体に元気をもたらしてくれると期待しています。ひたむきなプレーを見せるアルビBBの選手たちをぜひ応援して下さい。