【コラム136】2017年の年頭にあたって

あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。年頭にあたり一言ご挨拶を申し上げます。
安部内閣の重点政策として政府が進める「地方創生」は、本格的な事業展開の段階を迎え、今年は地域に仕事を作り出すことや、地方への人の流れをつくる動きが加速される年となることと思います。

私はNSGグループを1976年に設立して以来40年以上に渡り、新潟を世界一豊かで幸せな町にしたいという思いで、地域に密着した事業を展開してまいりました。NSGグループでは、32校の専門学校や日本トップレベルの医療福祉系大学、MBAの取得できる専門職大学院など幅広い領域に渡る教育事業や、地域の安心安全な暮らしを支える医療福祉事業を中核に様々な事業を展開しています。また、事業創造による地域活性化を社是に、ベンチャー育成や起業家支援に取り組み100社以上の経営に関わると共に、J1アルビレックス新潟をはじめとした数々の地域密着型スポーツチームの活動支援を行ってきました。

こうした活動はまさしく地方創生の活動そのものでした。そしてこれまでの活動を通じて、地域の活性化のためには民の力が不可欠で、民間の力を強めていくことが地域や国が繁栄する上で大きな力になると学んできました。地域が継続的に発展し、それが日本全体を元気にするような大きな流れを作るためには、多様な個性を持つそれぞれの地域で、民間が中心になって新しい動きを起こしていくことが大切だと考えています。

私はこれまで生まれ育った新潟の地で、そうした活動や支援に民間の立場から取り組んで来ました。これらの活動を通じて培ってきたものを改めて整理し、知識や哲学として一冊の書籍にまとめ、今年2月に発行する予定です。タイトルは「地方イノベーション~強い地方が日本の明日を創る~」です。「地方イノベーション」というのは私が造った造語ですが、二つの意味があります。一つは、既存のあり方、構造を変えるイノベーションを起こして、自立してたくましく生きていくことができる強い地方のまちをつくるということ。もう一つは、そうした活動を通じて「日本の将来の繁栄を支える基礎をつくる」という意味です。今年も地方イノベーションに全力で取り組んでまいります。皆様におかれましても、幸多い一年となりますことを祈念しております。        〆