株式会社和僑商店ホールディングスを設立【コラム149】

私が代表を務めるNSGグループは株式会社和僑商店ホールディングスを設立しました。この会社は株式会社和僑商店、今代司酒造株式会社、株式会社峰村商店、越後味噌醸造株式会社、株式会社小川屋を事業会社に持つ持株会社です。傘下の企業はNSGグループが事業継承をした、米や糀、酒、味噌といった日本の伝統素材を生かした商品を扱う企業です。和僑商店ホールディングスは様々な理由で存続が困難になった老舗企業に対してコンセプト立案、デザインディレクション、ビジネスフロー構築などを指導し、再生し、発展させることに取り組んでまいります。

この会社の代表取締役を務めるのは葉葺正幸さんです。葉葺さんは2001年に銀座でおむすび屋を開業し、都内の百貨店で人気のお店に成長させました。その後、NSGグループ本部のある新潟市上古町で「糀」の専門店を出店します。伝統的な食材を使って、モダンデザインと組み合わせた商品や店舗の開発で糀ブームの先駆けとなりました。
2011年に新潟市内にある老舗酒蔵「今代司酒造」をNSGグループで事業継承する事となりました。この酒蔵は1767年の創業で、全量純米仕込みのこだわった酒造りを行っていましたが後継者に恵まれず、NSGグループで事業を引き継ぎました。葉葺さんはブランドマネージャーとして酒蔵や商品デザインを和モダンなイメージにリニューアルし、経営を再建しました。錦鯉が悠然と泳ぐ姿をボトルや専用の箱で表現した日本酒「錦鯉」は、世界各地の国際的なデザインコンペティションの数々を受賞しました。今代司酒造は老舗酒蔵の再生モデルとしても注目をいただいています。
また、2013年には味噌・味噌漬・発酵食品の製造を行う株式会社峰村商店(創業1905年)を、2015年には木桶で味噌の醸造を行う越後味噌醸造株式会社(創業1771年)を、2017年には漬け魚を鮭・鱒・魚卵製品を製造販売する株式会社小川屋(創業1893年)の事業を継承しました。それぞれの会社に30代の若手を経営者に据え、再生に取り組んでいます。

NSGグループは事業活動を通じて地方創生に取り組む中で、素晴らしい歴史を持ち、新潟らしさを今に伝える老舗企業が、様々な理由で存続が危ぶまれているケースに出会いました。老舗企業の持つ伝統の食べ物や、建物、風景、物語はその地域にしかない固有の魅力です。老舗の伝統を受け継ぎ、事業を存続していくことは地域の雇用を維持すると共に、地域の魅力という面でも大きな意義があります。
和僑商店ホールディングスの設立を契機として、こうした日本の伝統を生かす事業を通した地域活性化の活動を、ますます加速していきたいと思います。      〆