【コラム第67回】 私と起業家6人の挑戦

  3年ぶりの新著「私と起業家6人の挑戦 自分の道を探す若者たちへ」が、来月上梓されます。
  この本は、7つの章で構成されています。第1章から第5章までと第7章は、私の世の中や人生に対する考え方を述べたもので、第6章は私が支援する6人の若手社長のことを取上げています。

<私と起業家6人の挑戦 自分の道を探す若者たちへ>
第1章 「自立」して生きる
第2章 「つながり」ながら生きる
第3章 「理想的な生き方」ができない社会
第4章 「幸福社会」の実現への道
第5章 私が考える「幸福社会実現計画」
第6章 私のまわりの挑戦者たち
第7章 新たな挑戦を奨励する文化をつくる

  私は青年の頃から、どう生きていくか、何が自分にとって幸せなのか、について人一倍悩んできました。
  価値観が多様化した現代は、「幸せ」の普遍的な形が見えにくい時代で、私の目には、心の底から幸せですと答えられる人は非常に少ないように映ります。例え会社で仕事が順調に行っている人でも、心から満足しているかと言えば、そうではない人がたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。
  これは世の中で示されている成功モデルが、自分の本当の幸福とイコールであるとは限らないからではないかと考えています。幸福とは、本来出来上がった一つの形を誰かから与えられるものではなく、自分で探しながら感じるものだと思います。
  私自身の幸福のキーワードは「自立」と「つながり」で、主体的に生き、幸福をまわりと分かち合うことを大切にしています。
  新著「私と起業家6人の挑戦 自分の道を探す若者たちへ」では、こうした私の人生観と共に、私の社会観もご紹介しています。
  現代の日本は、過度の中央集権による弊害が深刻化し、地方の衰退が進んでいます。地方がそれぞれ個性を生かした発展をすることが、ひいては日本全体の発展につながるというのが私の考え方です。
  どうやったらそれを実現できるのか、それについての私の考え方も本著の中で述べています。
  また、和僑商店社長の葉葺正幸さんやBCリーグを運営しているジャパン・ベースボール・マーケティング社長の村山哲二さんなど、このコラムでも取上げたことのある方も含め、6人の若手の起業家社長を取り上げています。
  6人の起業家が、それぞれ経営者として様々な課題を乗り越えながら事業に挑戦し続ける姿は、多くの方々に参考になるのではないでしょうか。

池田 弘