新潟医療福祉大学と台湾との交流【コラム154】

NSGグループの新潟医療福祉大学と台湾の中山医学大学が、学術および教育的協力を促進・発展させるための協定を締結しました。
中山医学大学は台中市にある7000人以上が学ぶ医療系大学です。昨年夏頃から教員・研究者による交流が始まっており、9月に学術交流協定を結び、12月には中山医学大学の教員4名が来学しました。また、3月に新潟医療福祉大学の学生9名が中山医学大学を訪れ、9月には台湾から学生を本学に招き学生間交流プログラムを行う予定です。

本学の臨床技術学科は、日本初の臨床検査技師と臨床工学技士の2つの国家試験受験資格を学生全員が同時取得できる学科で、資格の垣根を越えて幅広い業務に対応できる「臨床技術者」を育成することを目的としています。この交流により互いの国の臨床技術者教育について意見交換を行い、より良い教育システムを構築してまいります。また、本学は人工透析や人工心肺の機器操作についての教育が充実しており、先端機器に関するノウハウを伝えるとともに、台湾には臨床工学技士の資格制度がありませんので、日本の制度を紹介し、台湾における臨床工学技術の向上に寄与していきたいと考えています。

台湾と新潟医療福祉大学とは以前からご縁があり、義肢装具や福祉機器の分野でも交流、貢献活動を盛んに行なっています。台北榮民總醫院や国立陽明大学と、学術及び医療の発展のための交流と相互協力のための協定を結んでいます。
これらの交流は、義肢装具自立支援学科の卒業生がキーパーソンになっています。義肢装具自立支援学科は、世界で初めて義肢装具士の養成カリキュラムに福祉機器・用具の専門資格取得を融合した学科であり、この卒業生は、第1期生として台湾から入学してきました。台湾は義肢装具士の公的な養成システムが確率されておらず、そうした環境の中で義肢装具の専門家として病院で働いていた彼は、「義肢装具士」の養成機関と資格制度を台湾で創設したという夢を抱き本学で学び、現在台湾に戻り夢の実現に向けて取り組んでいます。本学では台湾の基幹病院や大学と学術交流を行うとともに、養成機関と資格制度の創設の支援活動を行なっています。

日本は世界中のどこの国も経験したことのない高齢社会に先んじて足を踏み入れています。そこで得られる知見は、これから高齢化が進むアジア諸国にとって大いに参考となるものです。課題先進国である日本の最先端を走る教育、研究を推進し、アジアのトップランナーとして国際社会においても貢献するべく取り組んで参ります。                                  〆