新しい時代の幕開け~日本は今後どうあるべきか【コラム170】

新たな時代「令和」の幕が開けました。初代天皇の神武天皇の即位から126代にわたり皇室制度が続き、それと共に日本の歴史が紡がれてきました。長い歴史の中で先人たちが努力や知恵をしぼり築いてきた今の日本を、私たちはしっかりと次の時代により良い形で引き継いでいくという役割を担っているのだと改めて感じています。

日本を取り巻く環境を考えてみると、私たちは大きな変化の渦の中にあり、そうした社会情勢と切り離して考えることはできません。
経済の面ではグローバル化が進み、国境が低くなりましたが、一方でテロや紛争が相次ぎ、米中間では貿易戦争の状況にあります。アメリカやEUの各国では自国ファーストを主張し、中国は国家資本主義の下、国策としてアメリカや香港の市場で上場し、世界中から資金を集めています。国際社会はまさに混沌とした状況にあります。
日本国内に目を向けると、少子高齢化が進み、人口減少による市場縮小と深刻な労働力不足の状況にあります。平成初めのバブル崩壊以降、首都圏と地方の経済格差は広がり続けて、今では新潟市の平均所得は東京23区のほぼ半分です。地方によっては近い将来維持できない自治体も数多く出てくることが予測されています。私共NSGグループは、そうした厳しい環境化にあっても、“新潟を世界一のまち”にすることを目指し、その実現に向けて前を向いて頑張っています。

これから世界の人口が100億人に届こうという時に、日本の人口は1億人を割り込み、かつては2%あった世界の中における日本人の人口比率は1%以下になり、GDPにおいても世界の先頭集団から置き去りにされ、国際社会の中の日本の存在感が薄くなっていく危険性も高い状況にあります。

そうした中で日本が存在感を発揮していくためには、世界が高く評価している日本流のリーダーシップを構築し、日本人が国際社会をまとめるリーダーとなることが一つのあり方ではないかと考えます。日本人は元来、異質なものや人との付き合いが得意な民族と言われています。これは日本の文化に由来する気質だとされていますが、日本人のリーダーがその力を国際舞台で発揮して、国際社会の秩序の維持に大きく貢献する事を期待しています。

日本の土着の宗教である神道は他の一神教とは違い多種多様な神様を奉る多神教です。かつて仏教が日本に伝来した時、和を以って受け入れ、生活の中で共存させ、日本の独自の文化や価値観を育んできました。中世には儒教の思想を受け入れ、近代に入ってキリスト教も日本の文化の中に浸透させています。和の精神を尊ぶ寛容さが日本人には備わっています。この寛容さは他に類を見ないもので、多種多様な考え方が混在する国際社会において意見をまとめるには、こうした和の精神を中心に据えて行動する日本的リーダーならば可能ではないでしょうか。そうしたリーダーを数多く輩出し、世界の安定的な発展に日本も大きく貢献することができれば、国際社会の中で存在感を発揮できるのではないかと思います。そのためには、国際社会で活躍できるリーダーを育てる教育が必要です。

また、日本がこれからも豊かであり続けるためには、今のような東京一極集中ではなく、全国の各地方に活性化した中核都市がある、調和の取れた国づくりをしなければいけないと思います。各地方から多様な価値観を持った人材が中央に集まることは議論を活性化し、一極集中は価値観の同一化をもたらし、それは発展の阻害要因となり衰退に向かいます。今の日本の中枢にいる人達の多くは首都圏出身者になりつつあり、それでは多様性が失われてしまいます。
全国の各地方がその個性を生かして活性化し、幸せ感あふれる地域をつくっていかなければいけません。そのためには、地方に魅力的な職場があり経済的に自立することが必要です。地方が活性化し豊かであることによって、それぞれの地域から中央に出て国家の運営に参加したり、グローバルな舞台で活躍したりするような人材を輩出する事も可能となります。

NSGグループは。新しい事業の創造に積極的にチャレンジし、付加価値が高く、やりがいのある職場をつくり出すことに、率先して取り組んでいきたいと思います。新潟を“世界一豊かで幸せなまち”にするという目標を実現する事で民間の立場から地方創生の一つのモデルを示し、それが各地域のお役に少しでも立つことができ、ひいては日本の発展の一助となれれば幸いです。
新しい時代がスタートしました。令和元年が、明るい時代、明るい未来に向けた飛躍の第一歩の年となるよう全力で取り組んでまいりたいと思います。  〆