地域を活気づけるおらがチームの活躍~新潟アルビレックスBBがB1リーグ中地区優勝【コラム171】

男子プロバスケットボールのBリーグ1部に所属する新潟アルビレックスBBは、今期目標としていたチャンピオンシップへの進出と中地区で優勝を飾りました。ホームのアオーレ長岡は毎試合オレンジ色に染まり、チームとブースター、地域、後援会、スポンサーなど支援者の皆さまが一丸となって掴んだ優勝だと感じています。

新潟アルビレックスBBは、2000年の春、休部することになった大和証券のバスケットボール部を引き継ぎ、地域密着を掲げた日本初のプロバスケットボールチームとして誕生しました。当初はJBLの日本リーグ、スーパーリーグに参戦し、2005年に他地域の5チームと共にプロリーグbjリーグを立ち上げ参戦しました。その後JBLとbjリーグはそれぞれの道を歩み発展を遂げますが、トップリーグが2つあることを国際バスケットボール連盟から理解を得ることができず、日本代表の国際試合出場停止という措置が取られました。その状況を解消するためにBリーグが発足され、2016年よりBリーグ1部に参戦しています。
Bリーグがスタートして3シーズン目、チャンピオンシップ進出も地区優勝も新潟アルビレックスBBにとって初めての事でした。Bリーグの開幕を契機に長岡市はホームタウンとして迎えてくださり、「バスケによるまちづくり」を掲げて様々な面で支えていただいています。B1リーグに入るためには5000人以上を収容できるアリーナが必要なのですが、アオーレ長岡の席数を増やし、B1入りを後押ししていただきました。また、観戦の楽しみ方をまとめた冊子を市民に配布したり、応援ムードを盛り上げようと町中にフラッグを飾り、JR長岡駅やアオーレ長岡に横断幕を掲げたりしてくださっています。また、地域の若者でつくる団体が限定ユニフォームのデザインを募集し、市内の小中学生にデザインを選んでもらう企画を行ったり、飲食店でパブリックビューイングを企画したり、地域の皆さんがそれぞれ新潟アルビレックスBBを盛り上げる活動を始めてくれています。
新潟アルビレックスBBを応援することで仲間が増えたり、会社や友人、家族の話題として盛り上がったりしているという話も耳にしています。新潟アルビレックスBBも、オフシーズンには地域の小学校などでバスケット教室を開催したり、地域で開かれるイベントにゲストとして参加したり、地元の皆さんとの交流に力を入れています。子供たちが日本最高峰のプレーを間近で見ることができ、トップレベルの選手を身近に感じることができることは、自分も頑張ればそうなれるのではないかと、子供たちに夢を与えることにもつながります。選手たちにとっても、目標やあこがれの存在になれるようモチベーションが高まることでしょう。

今回の地区優勝とチャンピオンシップ進出は、ブースターの皆さんの声援や地域、後援会、スポンサー企業などの皆様からの支援があって達成できたものと思います。地域をあげてチームを応援いただき、チームと選手はその応援に鼓舞され、最高のプレーで応えようと力を発揮し、それがまたさらに地域を盛り上げるという良い循環が回っているように思います。
チャンピオンシップはきわどい試合をものにできず、惜しくも準々決勝でシーズンを終えましたが、長岡を中心に新潟県全体が大いに沸きました。「おらがチーム」には地域全体を活気づける力があります。もう次のシーズンの新たな目標に向けた挑戦は既に始まっています。新潟アルビレックスBBのさらなる活躍をご期待ください。〆