【コラム第46回】 吉田六左エ門衆議院議員と熱い論議

  私が塾長を務めております「にいがた未来塾」、2月は「地域活性化」をテーマに、衆議院議員の吉田六左エ門氏を講師にお招きして、塾生の若者たちと熱い意見交換を行いました。

  吉田さんは、「新潟を元気にしたい」と言うテーマを掲げて活動している政治家です。新潟市の関屋田町に生まれ新潟高校、早稲田大学を卒業、在学中にアフリカ大陸を縦断するなど、グローバルな視野をお持ちの行動派です。
  サラリーマン生活を経て県議会議員に当選し「県政会」と言う会派で活動、平成8年に自民党公認で衆議院議員に当選し、今も国政の舞台で活躍中です。
  中越地震では再建住宅建設への補助金を国に認めさせる中心となって、被災者の救済に力を発揮してくれた実行力のある政治家です。

  吉田さんは講演の中で、道州制についてはアメリカの州のようなケースをモデルにするのではなく、JAPANオリジナルを作るべきだとしていました。区割りは、日本海側と太平洋側との文化が混ざり合う州にするために、日本列島を「輪切り」にするのも一つの方法だと言う意見でした。
  さらに、中国が資源を確保するためにアフリカで金をばら撒いて権益を広げている状況などの世界情勢をお話いただきましたが、日本の現状についても言及していただきました。
  そのお話は、「この世界恐慌の中で不安が募っているが、日本には為替差損に備えるために200兆円ものストックがあり、今回その一部を使う補正予算を提出するなどの対策を打っている。またインド洋上の給油に見られるように世界中の尊敬を集める技術もある。この国の基盤はしっかりしているので、プライドを持ち、また自信を持ってこの難局を皆さんと一緒に乗り越えてゆきたい。」と言う内容でした。

  塾では講演を聞くだけでなく、チームごとに意見交換をしてそのまとめを発表しています。今回も出席してくれた若者たちから「地域活性化に求められること」をテーマに、多様で興味深い提案がありました。その中からいくつかご紹介します。
「新潟は大県であり、道州制の区割りでは、単独の州として自らの未来を切開いてゆくというのも一つの方法である。」
「新潟には、アルビレックスへの応援に見られるように元気あふれる県民性がある。そうした地域の魅力を失いかねない道州制を受け入れて良いのか。」
「勤務の関係で新潟へ来て1年だが、この土地が大好きになった。現代は均質化による個性喪失の時代だと思う。そんな時代にあって<個性ある新潟>を売り出すために、ファンドを作ったらどうか。自分の財布からお金を出すことで、故郷の活性化のためにいろんなことを考えるのではないだろうか。」
「企業の枠を超えたコミュニケーション作りが大切だ。そのコミュニケーションにより未来を見据えたビジョンを産み出し、高く掲げるべきだ。例えば未来塾のメンバーが音頭を取ってそれをやったらどうか。」
「道州制の論議をするなら、自分が何物なのかをもう一度考えるべきだ。大陸への玄関としての役割や、田圃のある土地柄など新潟のアイデンティティーが見えてくる。その上で道州制と向き合う姿勢や、どこに目的を置くべきなのか、などについての明確な答えが出るはずだ。」
「米と酒で世界へ出てゆくべきだ。それを使った2次製品も視野に入れて。そのためにはよそ者の価値観を利用すべき。人事異動で新潟に来た県外人もこの会には多いので意見を聞くべき。変革のキーマンはバカ者とヨソ者というではないか。」
 
  未来塾会員たちのこの意見、皆さんはどんな風にお感じになったでしょうか。
  こうした論議の出来る場として、未来塾は定着しつつあります。ご興味のある方のご参加、お待ちしております。

池田 弘