【コラム第98回】 オランダのフード・バレーを視察

 10月22日から5泊6日でオランダのフード・バレーを視察してきました。この視察は、私も副理事長を務めております「公益財団法人、食の新潟国際賞財団」が主催したものです。官民学の各分野から16名が参加しました。
 昨年、財団と新潟大学、新潟市は、新潟の食関連の産業振興を目指し、食のクラスターである産学共同体を組織しオランダ視察調査を行っています。今回はこの調査に続く、財団としての視察団となったものです。

 視察したオランダのワーヘニンゲン市にあるフード・バレーは、1400社以上の食品関連産業が進出している食のクラスターです。クラスターとして発展した理由は、オランダ唯一の農業大学があったこと、優遇税制や政府の様々な支援体制で海外の企業が参加したことなどがあります。ここでは様々な研究も行われ、食品イノベーションを実現してきました。

 さほど大きな国ではないオランダが、世界に冠たる食のクラスターを形成できたわけで、日本という大きなマーケットを持つ新潟にもできないわけはありません。
 新潟市は、食のクラスターを形成し食の都市ブランドを確立するため、「ニューフードバレー構想」を提唱しています。私は新潟が、アジアやアセアン、ヨーロッパといった世界に向けた一大産地として成長できる可能性大いにありと考えており、是非実現させていきたいと思っています。

 産学官のうち「学」の役割の重要性も、今回の視察で再認識しました。農と食産加工の研究機能を持った「食料大学(仮称)」を、新潟の力を結集して作れたら素晴らしい事で、いまその設立を模索しているところです。
 さらには食のクラスターの中核的存在となる食の研究機関を作り、大学や企業と連携させていくことも大切です。

 日本に、そして世界に誇る「コシヒカリ」など、食の財産を抱える新潟が、食の分野で新たな価値を創造し世界に提供していく。
 ぜひそれを実現させたいとの思いを募らせた今回のオランダ視察でした。

池田 弘