【コラム第99回】 中欧を視察

 先日、スロバキア、ハンガリー、オーストリアといった中欧諸国を視察してきました。ウィーンの森が広がるオーストリアの首都ウィーン。ドナウ川の真珠と形容されるハンガリーの首都ブタペスト。同じトーンの建物が美しい景観を作るスロバキアの首都ブラチスラバ。いずれも歴史を感じさせる素晴らしい街でした。この3国は互いに隣接していることから、2時間ほどで行き来することができます。3国ともEUに加盟、経済活性化に力を入れています。
 新潟と中欧の間には、今年1月「新潟スロバキア協会」が設立されました。地方レベルでの友好協会の設立は、日本で初めてです。日本にスキーを伝えたレルヒ少佐の出身地がこのスロバキアです。スロバキアの首都ブラチスラバは、旧市街地が白い壁と茶の屋根で景観が統一された美しい街でした。このスロバキアはとても教育熱心な国で、国外で学ぶ学生の比率が14パーセントで世界2位(OECD調査)です。かつてのチェコスロバキアからチェコと別れてできた国スロバキア、協会設立のご縁で交流が広がっていけば良いと期待しています。
 ハンガリーはハンガリー人がアジア系の民族かどうかについては諸説あるようです。言語は語順が日本語と同じ「ウラル・アルタイ語」系に属しており、遺伝的にもかすかに黄色人種の特徴が見られると言いますから、親近感も沸こうというものです。確かにその顔立ちにはどこか東洋的な部分があると感じました。髪の毛の色も黒の人が多かったように思います。東洋文化と西洋文化が交差する街と言われるブタペストですが、そこかしこでそんな味わいも感じることができました。
 ウィーンにはウィーン大学などに東洋文化研究科があり、日本の研究も行われています。学生たちは日本との架け橋の役割を果たしたいと意欲に燃えていました。また今回はブラスチラバでも、日本語科の授業を視察することができました。学生に声をかけて話してきましたが、達者な日本語でやり取りすることができました。
 私が代表を務めるNSGグループの事業創造大学院大学には、アジア各国から優秀な若者が留学しています。これからは中欧からの留学生も受け入れ、新潟と中欧との交流につなげ新潟の国際化に貢献できれば、との考えを新たにした今回の中欧視察でした。

池田 弘