【コラム第101回】 新生イタリア軒を担う

 新潟の老舗ホテル「イタリア軒」をNSGグループが買収することで、現在イタリア軒を子会社に持つBSN新潟放送と基本合意に達し、このほどその調印と記者会見を行いました。

 創業140年を誇るイタリア軒は、かつて堀と柳が最も「柳都」らしい風情を醸し出していた西堀に位置しています。
 あたりには料亭や割烹が立ち並び、今後は堀の再生や柳並木の復活に期待がかかる場所に位置し、「湊にいがた」の歴史を感じさせる雰囲気あるホテルです。
 イタリア軒は、1874年にイタリア人の青年コック、ピエトロ・ミリオーレが牛鍋屋として開業。瀟洒な洋館と料理が「新潟の鹿鳴館」とたたえられ、日本の文明開化の先端をゆくレストランとなりました。
 経営難に陥った1963年(昭和38年)、BSN新潟放送が経営に乗り出し、以降BSNグループ傘下のホテルとして経営されてきました。
 今回ご縁があって、経営譲渡のお話をBSNさんからいただき、「地域活性化」を社是として掲げるNSGグループで、経営を担って行くことになったものです。

 当グループはホテルや観光の分野の専門学校も擁し、また宿泊施設の運営においては実績もあります。
 ホテル業界を目指す優れた人材の育成をしていくためのインターンの受け入れの場として、さらには学校への講師派遣などの役割も担う経営プランを検討してまいります。
 「イタリア軒」の名前は残し、そのブランド的価値を守りながら新潟の財産という認識をしっかりと持ち、新しい時代に即した面も打ち出して運営にあたってまいる所存です。どうぞより一層のご愛顧とご支援を賜りますようお願い申し上げます。

池田 弘