異業種交流会501

日本は明治維新においても、敗戦からの復興期においても、地方から多種多様な人材が現れその発展に尽力して来ました。
しかし中央からの補助金に依存し、大企業の工場進出に頼ってきた地方は、政府の財政難と経済のグローバル化に伴う工場の海外移転により、すっかり疲弊しています。若者が流出し少子高齢化が進み、加速度的に活力を失いつつあるのが現状です。
「地方の発展なくして日本の継続的な発展なし」私は、地方が自律的な地域経済の活性化に向け、大きく踏み出すべきであると考えています。

そのために今、我々に求められているのは、自らの頭で考え新しい価値やビジネスやサービスを創り出す「チャレンジ精神」です。
閉塞感を抜け出すための主役として、チャレンジ精神に満ちた若者たちが各地で新たな事業創造を行うようになれば、日本に新しい時代が到来するでしょう。
「失われた20年」が虚しく過ぎた日本においても、新エネルギーや再生可能エネルギーの分野、さらには教育、福祉、食、農業、IT等々、伸びる要素の大きな分野はまだまだたくさんあります。
そうした分野にチャレンジしようとしている若者を民間の立場でサポートすることは、日本の再活性化のために大きな意義があると考えています。
「異業種交流会501」は、2001年に新潟の活性化を目指し、創業支援を目的に私が会長となって立ち上げた組織です。単なる企業の交流組織ではなく、一人でも多くの起業志望者を経営者として育て、一社でも多くの企業を育成すべく活動を行っています。
渋沢栄一の業績を1社でも超える企業を育成しようと「異業種交流会501」と命名しました。 有為な若い人材を支援し経営者として育て、地域経済に貢献する企業を生み出す。その目的のもとで活動するこの会は、同時に会員が情報交換を行い新たなビジネスチャンスを創り出していこうという会でもあります。
趣旨にご賛同いただいた参加企業は100社を超えました。会では毎月ゲスト講師を招いて勉強会を開き、会員同士情報交換を行ってビジネスチャンスの開拓を図っています。

東日本大震災は、我々日本人が古(いにしえ)より持っていたDNAとしての「絆」の大切さを再認識させました。「絆」や「連帯」や「家族」が残る「地方」は、新たなビジネスを生み出す環境としての条件を整備することが急がれています。
新潟を一つのモデルとして、地方からエネルギーある優れた人材が輩出され、新たなビジネスを生み出していく。そんな姿が復活すれば、この国に再びエネルギーが戻って来ます。 
一度や二度失敗してもそれを良い経験ととらえ再チャレンジするような社会、そんな風土作りが求められていると思います。
元気の無い日本を地方から変えていく。その成功モデルを新潟で作り、全国にさらには世界に発信していけたらと考えております。

 

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異業種交流会501のホームページはこちら
http://www.igyosyu501.jp/